嘆くその後でも。



人は非力だと嘆くから 人でいることを忘れない。



好きという気持ちに理由がなかった私を好きだったんだと思う。

幸せの数だけ人を悲しませてしまうのなら、

悲しませた数だけ誰かを幸せにしたいし、何かの足しになりたい。



辛いも、寂しいも。 楽しいも、苦しいも。





幸せだと願いたいから 幸せでいることを忘れたくないの。




憎しみは憎しみを呼ぶのを分かっていて、そんな簡単なことに気付いていて、

それでも背けなかった訳は それでもになった訳は

想い出があまりにも綺麗で 許したくなかった。



弱いあたしは 弱いあたしでいることをやめてしまった。





手探りでも必ず据える先は 誰かを愛するよりも 恋を選んだ。




お互いそうだったのかもしれない。




どんぐりの背比べを挑んでいたのは あたしだから 否定されるのはあたしのほう。





何も分からない だから辛いことから逃げるように



誰かを愛することを 怖がってしまうのかな





前を向く辛さを感じたあたしは 優しさを優しさと受け取れない




ひた走る孤独感との戦いは 虚無を感じた降り頻る絶望感




先に行けば 生きる糧を見つけられる




意味を探して途方に暮れる それでも選んだ道筋に 後悔は無かった。